エキマニ(エキゾーストマニホールド)
排気系パーツの中でも、もっとも性能に与える影響が大きいのがエキマニ(エキゾーストマニホールド)です。集合の方法はもちろん、曲がりの形状などが変るだけでもパワーやトルク、その特性に大きな影響が出ます。
たとえば、4気筒用のエキマニで4‐2‐1や4‐1といわれるのは集合のさせ方で、4本のエキマニを一度に集合させるか、2本ずつ集合させるかでエンジンの特性も変ってきます。
一般的には、4‐2‐1は低中速重視、4‐1は高回転重視とされています。また、パイプ径や長さも重要で、各パイプを等長にした方が、パワーとレスポンスを引き出しやすいといわれています。
生産性を考慮したノーマルの純正エキマニは、シンプルな形の鋳物で作られていることがほとんどです。チューニングを考えると排気千渉が起きやすいなど、ベストな形状であるとはいえません。
社外エキマニは、効率を重視して作られており、見るからに性能が高そうな印象を受けます。また、ステンレスを用いて作られることが多いため、ノーマルより大幅に軽くなることも大きなメリットとなっています。
最新技術が投入されるF1車両では、マフラーがなく、エキマニが排気系のすべてです。それだけに重視されている部分で、コースに合わせたものを使い分けています。素材には硬くて強く(高周波音波振動に強い)耐久性のあるインコネルなどが採用されています。
エキマニの材質
市販されているエキマニには、いろいろな素材が使用されており、それぞれにメリット、デメリットがあるので、どれが最高とは一概にはいえません。
スチールは加工性がよく、安く作れますが、重くて錆びやすくなっています。
値段の面ではアルスターも魅力ですが、素材の見た目があまり美しくなく、やや重いのも難点です。
耐久性、見た目、強度、値段などのバランスに優れているのがステンレスです。
チタンは青い焼け色など、独特の美しさと、圧倒的な軽さが魅力ですが、熱や振動に弱く、エキマニに使用するとフランジ部分などが割れやすく、加工がとても難しくなっています。そのため価格も高価になります。
また、超高価なインコネル(ニッケル系合金)を使ったものもありますが、驚くほどの値段で現実的ではないです。
エキマニの布(バンテージ)
エキマニに巻いてある布みたいなモノは、布であるのは間違いではないですが、布というより繊維の一種といった類いのモノです。
エキマニからの熱を遮断することと、それ自体を保温することを目的としたものです。まず、エンジン内に放出される排気熱は、樹脂やゴム系のパーツに悪影響を及ぼしてしまいます。
それを防ぐために、バンテージという遮断布を巻き付け、放熱するのを抑えます。たとえば社外品のエキマニなどに交換した際は、できればそのまま装着した方がビジュアル的にカッコいいですが、エキマニをバンテージで巻いておかなければ、その他の部分が熱でやられ大変なことになってしまうので絶対に巻かなければいけません。バンテージは、遮熱したいその他の部分にも使うことが可能です。
また、空気が熱い方が流速が高いのでエキマニが冷えるのを防ぎ、排気効率の悪化を防ぎます。さらに、エンジンルーム内の温度が上がることを抑制し、吸気温度の低下にもつながっています。














