タイヤ
タイヤは、車のパーツの中で唯一路面と設置する部分です。走るという目的以外にも、安全に走る上で重要なパーツといえます。よくTVでCMされているタイヤは、「静かで快適なタイヤ」が多いと思いますが、それは「快適性」や「経済性」性能重視のタイヤといえます。走る為のタイヤとはどういったものかというと、簡単にグリップ重視となります。逆に長く使用できローコストな物となると、ガソリンスタンドなどでよく目にする経済タイヤとなります。
そもそもタイヤとは、単純に空気の入った圧力容器です。一般的に認識されているタイヤの役割は、グリップ性能、排水性、乗り心地などです。しかし、タイヤに与えられた使命の第一は、19世紀末にミシュラン兄弟が自動車に初めて空気入りタイヤを使った時から、クルマの重さを支えることです。
空気を利用することで、タイヤ一本で車重の1/4に相当する数百キロの重さを支えています。しかも、前後重量配分の違うクルマの前輪と後輪は、同じサイズ、同じ構造のタイヤでまかなっています。
そのため、タイヤは空気圧が不足していては能力を存分に発揮できません。一般的には、タイヤの空気圧が減ったまま走行しているクルマが多いのが現状です。ただで手に入る空気を上手に使いタイヤを活かしたいところです。空気のほかに最近では熱害を受けにくく減りにくい窒素ガスがあります。
タイヤといっても用途にあわせて種類があります。トラック用は多くの荷物を積むために1輪に3トン前後の荷重が掛かるため、重さに耐える強さが要求されます。
4×4用は近年クルマ側の電子制御によって駆動力を保つようになってきているので、高速道路などの舗装路では快適性を追求し、滑りやすい路面ではブレーキ性能を追求しています。
レーシングタイヤはレギュレーションやレースによって使用条件が左右されるので、それに合わせて特別に造られます。
乗用車用タイヤはハイスピードに対しては、今や日本の道路条件で十分安全を確保できる水準にあります。
スポーツタイヤは、近年インチアップによってますます扁平化されています。そのためタイヤ内の空気容量が減る傾向にあり、空気圧の管理はとても重要です。スポーツタイヤというとグリップの高さが問われがちですが、先にコントロール性の方が重要です。限界付近でグリップ変動の少ないタイヤの方が運転を安全に楽しめます。
人間が生活の発展を歩み始めた時から、クルマという道具と共に進化してきたのがタイヤです。一見すると「ただの黒いゴムの固まり」の様に見えてしまいがちですが、その見えない部分には各タイヤメーカー、性能向上に努力しています。
雨のタイヤセッティング
雨の日は気温も路面温度も上がりにくい状態になります。そこで、サーキット走行では接地面積を増やすためにタイヤの空気圧を落としたり、低温時でも温度が上がりやすいソフトコンパウンドタイプのタイヤを使います。
また、逆にプロドライバーのなかには溝を広げて排水性を高めるために空気圧を上げるケースもあります。
タイヤの保管
タイヤの保管は、屋外よりは屋内の方が良いものの、屋内保管でも注意すべき点は多くあります。
まず直射日光、タイヤの主成分であるゴムは、日光の中に含まれている成分によって硬化や変色といった科学変化を起こします。
また、オイルなどの油脂類に触れてもゴムが科学変化を起こします。そして水分は、タイヤそのものが傷むのではなく、ホイールのリムが錆びてしまいます。保管方法によってタイヤの寿命も変わるので、注意が必要です。
「タイヤ」賞味期限
一般的にタイヤは山さえ残っていれば、いつでも使えると思っているユーザーが比較的多いですが、実際には使っていても使っていなくてもタイヤは劣化し、この現象を「タイヤ賞味期限」または「カゼをひく」とも言います。
賞味期限が切れるとゴムが硬化してタイヤとしての性能が著しく低下し、タイヤは減りにくくなり、見た目には長持ちしているように見えますが、グリップ性能が低下しているので大変危険です。メーカーによっては5年以上経過したタイヤは使用しないよう呼びかけています。
ちなみに、タイヤには製造時期がわかるよう刻印が施されており、多くのメーカーの場合、4ケタの数字の下2ケタが製造年、上2ケタが製造週です。例えば(CDD0306)なら2006年第3週になります。














